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抱っこ紐で転落、転倒。危険な事故を予防するために知っておきたいこと。

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抱っこ紐アドバイザーのゆかりです。

今回はわたしが抱っこ紐アドバイザーになる前、まさしく、抱っこ紐の知識のない時期に経験したヒヤリハット経験についてお伝えします。

ゆかり

ある日、抱っこ紐で6カ月の娘を抱っこしたまま転倒、あわや大惨事になるところでした。

抱っこ紐で事故をおこさないためにも抱っこ紐の危険性についてヒヤリハットの実体験を踏まえてお伝えします。

目次

6カ月の娘を抱っこしたまま転倒した事件

それは夕方保育園のお迎えの時間におきました。いつも6カ月の娘を抱っこ紐で抱っこしてお迎えに行くのですが、帰り道、上の子が公園で遊びたいというので、少しだけと思い寄り道をしてビル横の公開空地にいきました。

そこは石畳になっており、上の子はその上をぴょんぴょんはねていくのが大好き。わたしもそのあとを追いかけていました。

その時、その石畳につまずいたと思ったらそのまま、自分の体が前のめりに転倒。保育園のお迎えということもありたくさんの荷物を両手に抱えていた私は、手を出すこともできずそのまま転びました。

転んだ瞬間、右腕に酷い痛みを感じました。

そして抱っこしていた娘の泣き声がしない。

様子を確認しようにも抱っこ紐をして両手に荷物を抱えて転んだ体勢からなかなか起き上がることができないのです。

上の子が道路に飛び出ないように「止まってー」ということしかできません。

わたしが転んだところは石畳の上。

「救急車を呼ばなくては」と心の中で思いながら、おそるおそる抱っこ紐の中の娘をみました。すると、びっくりして目をぱちくりしていたけれども動いている。。。

その日冬だったため、コートを着ていたからでしょうか。

ただコートに血がついていたため、下の子にけががないか確認するために保育園に戻りました。

幸い保育園の看護師さんに確認してみてもらい、下の子は無傷。

頭を打っているといけないので、念のため病院にもいきましたが、元気そうだったので様子見となりました。コートの血はわたしの傷からでたものでした。

転んだ一瞬、無意識のうちに自分を右腕で子供の頭をかばい、少し右側から転び子供をかばったようでした。

抱っこ紐で転倒しわかったこと

今回抱っこ紐をしたまま実際に転んでわかったことがあります。

  • 一度バランスを崩すと立てなおすことが難しい
  • 転んだとき荷物を持っていると手が出せない
  • 子供の上に親(自分)の体が乗る
  • 転んだあと抱っこ紐をしているので、立ち上がれない

この4点です。

普通つまづいたぐらいなら、すぐに立て直すことができても、抱っこ紐をしている状態だと重心が普段より前にいくため転びそうになった体を立て直すことが難しくなります。

転んだときも、通常は手がでますが、荷物を持っていると手はでにくくなりますし、抱っこして荷物も持っているので前に手を出すのも時間がかかります。

当然のことながら転んだ時、子供が先に下につき、自分がその上に乗る形になります。

そして、案外びっくりしたのが転んだ状態から起き上がるのが大変だということです。

これも重心が前に来ているからでしょうか。

転んだ場所にもよるかと思いますが、腕を前について起き上がろうとしても簡単には起き上がれませんでした。

抱っこ紐で起こる事故とは

2014年東京都は1~3歳の子どもをもつ抱っこ紐使用経験者1088人に対してインターネットで利用実態調査を行いました。

すると抱っこひもを使用中に、重大な事故につながるような「ひやり、はっと」した経験があると回答した人は34.9%(380人)にのぼるという結果になったそうです

以下複数回答で、

・「障害物にぶつけた」が151
・「転落した(しそうになった)」143
・「親が転倒した(しそうになった)」101

そのうち「転落した(しそうになった)」143件のうち35%が子供が「6か月以上12か月未満」の時と答え、なんと実際に子供が転落したというのは25件もあるという結果になりました。

その他にも、「窒息しそうになった」「バックルをはずされそうになった」などという事故も報告されています。

抱っこ紐での事故が危険な理由とは?

抱っこ紐での事故が危険な理由。

ゆかり

転落、転倒にかぎらず、赤ちゃんが後頭部を打ち付けることが多いから

実際、抱っこ紐での事故がどのような状況で起こりやすいのでしょうか。

転落事故

抱っこ紐の転落事故は以下のような状況の時に起きやすくなります。

・親が前かがみになる
・子供が暴れる
・抱っこ紐の装着時

わたしもまだ抱っこ紐に慣れないとき、赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこしようとして頭から落としそうになり、ヒヤリとした経験があります。装着時の事故は親が不慣れで子供が小さい時、子供が暴れておきる落下事故は子供が大きくなった時、に起こりやすいようです。

転倒事故

抱っこ紐をしたまま転倒した場合、下面に母親の体重をもろにうけて、赤ちゃんの後頭部が激突することがわかります。

首が固定されていない状態だと、仰向けのまま頭から落ちていくようなイメージになります。

そこがアスファルトの上だったりしたら子供が頭に大けがを負う可能性もあります。それで一生残る傷を負った場合、後悔してもしようがありません。

抱っこ紐をしていると足元が見えないため段差などにつまづきやすく転倒しやすいのです。

抱っこ紐で自転車は大変危険

時よりみかけるのが、抱っこ紐で子供を抱っこしながら自転車をこいでいるママ。

子供が嫌がりやむを得ずこのような行動をしているのはわかりますが、大変危険です!

2018年7月、神奈川県で母親が電動自転車で走行中に転倒、抱っこ紐で抱っこしていた当時1歳4か月の男の子が亡くなり、母親は過失致死の疑いで書類送検となる事故がありました。

抱っこしながらの自転車運転は、最悪死亡事故につながる危険な行為です。

抱っこ運転は法律に違反するの?

東京都の道路交通法施行細則によると、二輪車は原則一人乗りですが、以下の場合に限っては複数人乗ることが可能です。

・幼児用座席を取り付けて幼児2人を乗車
・幼児1人を子守バンド等で確実に背負っている場合(ただし、幼児用座席に幼児は1人のみ可)

参照:道路交通法東京都公安委員会規則

抱っこ紐で乗っていいのか?というと、子守バンド等で確実に背負っているのに、抱っこ紐で抱っこが含まれるかどうかの判断ですが、こちらは法律からいうとグレーの状態(微妙なライン)ともいわれています。

ただ法律云々さておき、抱っこ自転車は危険行為に間違いありません!子供の命を守るためにもやめましょう。

抱っこ紐による事故を予防するために

抱っこ紐による事故を予防するためにはどうしたらよいでしょうか?

取り扱い説明書通りに使用する

抱っこ紐には様々な種類やそれに応じた適性年齢があります。必ず説明書を読んで、説明通りに使用しましょう。特に体重や、年齢に見合った商品を使うようにこころがけましょう。特に新生児期にはオプションのインサートや、ベルトなどがある場合があります。正しく取り付けましょう。

バックルなどの閉め忘れ注意

バックルなどを閉め忘れないようにしましょう。二重にかけるところがある場合は、面倒でも二重にしめましょう。また外出時は、最近ニュースでも問題になっているバックル外しにも気を付けましょう。

赤ちゃん、子供の様子をチェック

移動中や買い物中など、他のことをしていると、どうしても抱っこしている赤ちゃんの様子をチェックするのを忘れがちです。しかし、窒息防止のためにたまに様子をみるようにしましょう。

スニーカ―などヒールのない靴を履く

抱っこ紐をしているときは、足元が見えづらく、またバランスも崩れやすくなります。必ずスニーカーなどのヒールのない靴を履きましょう。

まとめ

抱っこ紐はあると非常に便利な育児グッズです。しかし使用を誤ると子供を大変危険な目に合わせてしまいます。使用方法を守り安全に気を付けて使用しましょう!

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