抱っこ紐アドバイザーをしているYukariです。
ベビービョルンはエルゴと比較検討されることが多い抱っこ紐のブランドです。
現在ベビービョルンの最上位モデル「ハーモニー(HARMONY)」。
ハーモニーは、新生児から3歳まで長く使えるフルメッシュタイプの抱っこ紐です。
そこで抱っこ紐アドバイザーの私も実際にハーモニーを試してみました。
ハーモニーを実際に装着して感じたことや、使っている人の口コミなどを交えてお伝えしていきます。
ハーモニーは、前バックルで使いやすいというのが定評です!
ハーモニーを実際使って感じたことや口コミなどのメリット・デメリットのまとめ。
メリット | デメリット |
---|---|
前バックルなので、装着が簡単で安全性が高い(事故が少ない) フィット感がある コートの着脱がしやすい おんぶが簡単にできる | エルゴなどの後ろバックルのものと比較すると装着が面倒で時間がかかる フードがない ベルトが長く邪魔 脚がM字にならない |
エルゴとベビービョルンで悩んだらこちらも参考にしてみてくださいね。
エルゴとベビービョルンの抱っこ紐どう違う?使いやすさを徹底比較。
ベビービョルンハーモニー(HARMONY)の特徴
ベビービョルンの抱っこ紐の最大のメリットは赤ちゃんの抱きおろしのしやすさ。
バックルが前面についているので、身体の前傾だけで完結できて装着しやすいです。
ハーモニーの抱っこ紐は更にどのような特徴があるのでしょうか。
いつからいつまでつかえる?
ベビービョルン、ハーモニーの使用可能な期間は以下。
首座り前 対面抱っこ(ハイポジション) | 0ヶ月から4ヵ月(3.2Kg/53㎝~) |
首座り後 対面抱っこ(ローポジション) | 約4ヵ月~24ヵ月(~13Kg) |
首座り後 前向き抱っこ(ローポジション) | 約5ヵ月~15ヵ月(~12Kg) |
首座り後 おんぶ | 12ヵ月~約36ヵ月(~15Kg/100㎝) |
可能な抱っこの種類は対面抱っこ、前向き抱っこ、おんぶになります。
対面抱っこは、ハイポジションと、ローポジションに切り替えが可能。
赤ちゃんが小さいうちは座面をファスナーでとめて少し高い位置で抱っこし埋もれにくくします。
大きくなったファスナーを全開にして使うことで赤ちゃんの座る座面が下がります。
一番使うことが多い対面抱っこは約24ヵ月(2歳)までとエルゴと比較すると使用できる期間が短くなっています。
エルゴは20キロ(4歳ぐらい)まで使えるのでハーモニーが使える期間は短いです。でも2歳すぎるとキャリ―タイプの抱っこ紐は卒業しちゃう子が多いので、それほど気にする必要はないかもしれません。
前バックルで使いやすい
ベビービョルンの抱っこ紐の特徴は、バックルが全て前側についていること。
身体の前傾だけで装着が完結するので、一人でも付け外しが簡単です。
前バックルだとコートを着たままでも子どもの乗せおろしができるのでとても便利ですよ!
ハーモニーでは前モデル(ONE KAI)と比較してもバックルの位置が改良さており、さらに装着がしやすくなっています。
ただ初めて装着する際は、ウエストベルトの調整や、ポジションの調整に手間がかかり、面倒と感じる可能性もあります。
赤ちゃんの背中あたりについている前バックルは片手で赤ちゃんの背中を抑えながらではないと外れない仕様になっています。
これは赤ちゃんを落とさないようにというベビービョルンの考案で、片手で支えているため赤ちゃんを落とすことがありません。
落下事故などは他社に比べても非常に少ないとききました。
通気性がよい
ハーモニーでは赤ちゃんを覆う部分が全て3Dメッシュで構成されています。
3Dメッシュは伸縮性が高く、通気性バツグン。
効果的に汗を乾かし、ムレを防ぐことができるので、汗っかきの赤ちゃんでも安心です。
また、柔らかく伸縮性があるため、赤ちゃんの体にぴったりフィットします。
このメッシュの良さは、ベビービョルンならではです。
その理由は、もともとベビービョルンの主力商品であるバウンサーの技術から採用したものだからです。
暑さやムレが気になる抱っこ紐の中心部は、赤ちゃんの服が透けて見えるほどなんですよ!
ベビービョルンはバウンサー開発としては歴史ある会社で、その技術が抱っこ紐にも活かされています。
ふんわりと柔らかい肌触りなので、赤ちゃんも快適に過ごすことができます。
ヘッドサポートの使いやすさ
ベビービョルンの抱っこ紐は、ヘッドサポート部分を折り返して使うデザインです。
ハーモニーではこのヘッドサポート部分がボタンで調整可能。
赤ちゃんを抱っこした後でも、折り返したり、伸ばしたりすることで高さを調整することができるので、状況に合わせて簡単に調整できます。
スナップボタンを留めるだけで、2段階に折り返しが可能。
周りを見たい時や睡眠時などシーンに合わせて簡単に変えることができます。
赤ちゃんの大きさによって高さを調整できる
ハーモニーでは赤ちゃんの体型によって、ハイポジションとローポジションを調整し、小さい赤ちゃんでも抱っ紐にフィットできるようになっています。
またハーモニーの新機能としてヒップシートポジションが追加されました。
赤ちゃんの座る部分にステッチが入っており、おしりの位置がわかりやすいのが特徴です。
腰クッションや肩パッドで負担軽減
ハーモニーはウエストベルトに腰クッションを採用。
肩ベルトも肩パッドが厚くなり、クッション性が高いので、負担感もかなり和らぎます。
エルゴと比較する人が多いですがどちらがら楽なのかメーカーさんに聞いたところ
「エルゴは腰で支えるという意味で、腰ベルトが丈夫なつくりに。
ベビービョルンは、全体で支える構造を採用していて、肩と腰両方で負荷分散をする構造」
ということを教えてもらいました。
正しい位置で装着できれば、エルゴでもベビービョルンでも親へのダメージが少ないよう工夫されています。
おんぶが簡単
ベビービョルンハーモニーは、そのおんぶが比較的簡単にできることでも特徴があります。
バックルを閉じたままおんぶができるというため、安全性が高く、おんぶが苦手な人にとっても安心しておんぶができるのが特徴です。
ハーモニーのデメリット
ハーモニーは多機能でとても便利な抱っこ紐です。
一方、デメリットもいくつかあるので、検討材料にしてみてください。
肩ひもが前モデルのONE KAIと比べると厚い
ハーモニーの肩パッドは、前モデルのONE KAIから比べると厚くなりました。
肩への負担は軽減しますが、その分ごつく見えてしまうことも。
冬場など、抱っこ紐の上からアウターなどを着る際に気になるかもしれません。
着用に時間がかかる
ハーモニーは、前バックルのため、先に抱っこ紐をかぶって調整してから赤ちゃんを抱き入れます。
またバックルも4カ所留める必要があるので、エルゴの後ろバックル一つで留めるのと比較すると装着に時間がかかるというデメリットがあります。
装着に関して以下動画を参考にしてみてください。
新生児に大きすぎる場合も
ハーモニーの対象年齢は新生児〜3歳頃までで、新生児からインサートなしで使える仕様になっています。
新生児から使えますが、0ヶ月(3.2Kg/53㎝)~となります。
それ以下の赤ちゃんは基本的に使えません。
ただ、新生児の赤ちゃんには大きくて使いづらいという口コミにもあるように、新生児のうちは細かなサイズの調整ができないというデメリットがあります。
無理に新生児期から使わず、赤ちゃんの成長具合を見ながら使っていくと良いでしょう。
新生児期から前バックルタイプの抱っこ紐を使いたい人は、新生児から1歳までに特化したベビービョルンミニがおすすめです!
ベビービョルンミニなら、小さい赤ちゃんでも数センチ単位で高さの調整が可能です。
フードがついていない
ハーモニーにはフードがついていません。
フードがあると日差しや雨風から守ったり、赤ちゃんが寝た時のサポートをしたりと何かと便利です。
フードがついていないのは大きなデメリット。
以下のような、どんな抱っこ紐にも装着できるというフードカバーも売っているので、そういうもので代用するのも方法です。
脚のM字のポジションがとりにくい
抱っこ紐を選ぶうえで非常に重要なのが赤ちゃんへの影響。
その中でも股関節脱臼には注意が必要です。
1歳未満の赤ちゃんにとって非常に大事なのが、抱っこ紐を使った時、足の形がM字の形になること。
ベビーウェアリングの考えでは、縦抱き抱っこした時赤ちゃんのお尻の位置より膝の位置が高く抱っこできるのが良いとされています。
一方、ベビービョルンハーモニーでは足の形についてはお尻より膝が低い位置になります。
上記写真のようにベビービョルンハーモニーでも股幅が調整できるのですが、エルゴのようにしっかり膝裏を支えるような作りではないため、赤ちゃんの脚がだらんと下にさがりがちです。
もちろんベビービョルンの抱っこ紐では医学的に問題ないと研究をしており股関節周りへの安全性も確保されているとメーカーの方からお聞きしています。
M字のポジションは赤ちゃんにとっては非常に楽な姿勢で発育を促すこともできるので、この点が心配な方は、M字のポジションをとれる抱っこ紐をおすすめします。
ハーモニーの良い口コミ
ハーモニーを実際に使った人の口コミを紹介します。
装着のしやすさはもちろん、肩腰の楽さを評価する口コミが多かったです。
装着が比較的簡単という口コミ
使用前の調整も簡単で、すぐに使用することができました。バックルをはめるのもとても簡単で、なにより前で止めれるのがとてもやり易くてよかったです。
前バックルは体の硬い人から高評価です。
夫婦(185cm/155cm)で使う抱っこひもを探していました。
体が大きい夫にはサイズが合わない抱っこひもがあったり、また、一般的な抱っこひもは背中にバックルがあり、体が硬い夫にはどうしても両手で背中のバックルをしめることができなかったりしたので、お店やレンタルで色々と試した結果、以下の理由でこちらのハーモニーに決めました。
・バックルが体の前側にあり、片手で赤ちゃんを支えながらもう片方の手でバックルをしめることができる
・デザインとカラーが好みだった
・生地がメッシュ素材で通気性がよい
・生地に伸縮性がある
購入して数ヶ月経ちましたが、問題なく夫婦で愛用しています。
マイナス点をあげるとしたら、首回りの生地素材が使っていくうちに毛玉ができそうな感じがするのでネックカバー(よだれカバー)の使用をオススメします。
前バックルは身体の前傾だけで完結するので、体の硬い人にもおすすめです。
また、サイズ調整はベルトを引っ張るだけで簡単に調節可能。
体格差のあるパパママでも兼用できますよ。
安定感がある
ハーモニーの肩・腰ベルトは日本人に合うように開発されています。
フィット感と荷重分散にこだわっているので、肩や腰に不安がある人におすすめです。
試着して抱っこ紐はベビービョルンのハーモニーに決めた!万が一後ろから外されるような被害にあってもお子落ちないのが決め手💪!ワンカイと悩んだけど腰と肩の安定感でハーモニーに。抱っこ紐とベビーカーに関しては金額も大きいし産まれてから1ヶ月健診までの12月の楽天SSで買う感じかなぁ
— かにかま☺︎🦖1y+🦈0m (@KA2KAMA2) July 23, 2021
通気性が良かった
ハーモニーは赤ちゃんを覆う部分が全て3Dメッシュで構成されています。
通気性が良いので、熱がこもる心配がない点もハーモニーの良いポイントです。
初見では使い方が難しそうでしたが、取扱説明書の装着方法の図を見ながら練習したら簡単に出来るようになりました。
体温調節が難しい赤ちゃんと密接にくっつく為、メッシュ生地で熱を逃せることも決め手になりました。
子供と自分の体の間にもメッシュの生地が一枚入るのも汗かきの私にとっては、子供に自分の汗が直接伝わらないのがとっても嬉しかったです。
悪い口コミ
悪い口コミもあわせて紹介します。
装着が面倒
バックルが4ヵ所あるので、少し面倒に感じてしまうという意見もあります。
エルゴが1ヵ所であるのと比べると装着に時間がかかるのは仕方がない面も。。
夫の育休終わって平日ワンオペ〜🚼
— ぐりこ☺︎年の差育児🚼 (@glico_e) May 6, 2022
下の子、日中ほぼ寝ないから家用の抱っこ紐にエルゴのエンブレース買った❕
持ってるビョルンのハーモニーは外出は良いけど、バックル?が多くてさっと着けたい時には面倒で🙄これで寝とくれ〜🛌
フードカバーがない
フードがないのが不満であるという口コミも多くありました。
バックルの紐を締めると密着度がアップするので、赤ちゃんが寝てしまっても首が後ろに倒れにくいというメリットgああります。
星を一つ減らした理由は、頭を支えるカバーがない点です。いらないかなと思っていましたが、実際使用してみると、熟睡した際に頭が反り返る為、支える必要がありました。カバーがあれば満点でした。
何か首かっくん防止になるアイテムを購入しようか検討中です。
それでもフードが欲しい場合は、別売りのフードを購入すると良いでしょう。
ベルトが長すぎる
小柄な人ほど、ベルトが余ってしまいだらんとなってしまうことがあります。
ベルトが余った場合は、ベルトホルダーにうまく丸め込んだり結んだりして引っかからないように気をつけましょう。
エルゴのように先端にゴムでとめることができないのが残念。
メッシュなので涼しそうですが、張りがなく以前より外しづらく起きてしまう事が増えました
あとやはり余りの紐が長すぎるのと、ねじれてしまうこともあるので夏用として割り切って使用することにしました。
でも個人的に私はエルゴより使いやすいと思います
まとめ
今回はベビービョルンの抱っこ紐、ハーモニーについて紹介しました。
ハーモニーはこのような人におすすめです。
- 後ろバックルが苦手
- 簡単に抱っこ使える抱っこ紐が欲しい
- おんぶが比較的簡単にできる抱っこ紐を探している
一方ハーモニーより前モデルのワンカイ(ONE KAI)もハーモニーと基本的な構造は同じです。
前モデルのため楽天などで安く購入できることも!
少しでも安く購入したい人には、ONE KAIもチェックしてみてください。
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