抱っこ紐アドバイザーのYukari(@minatokumama)です。
「抱っこ紐といえばエルゴ」のように、いまや抱っこ紐の代名詞のようなエルゴブランド。
街中でも赤ちゃんを抱っこしている人が使用しているのはほとんどエルゴです。
抱っこ紐といえばエルゴを買えば間違いないよね?
うーん!それは待って!エルゴはもちろん、使いやすい面もあるけど、人によってはデメリットもあるよ。
みんな使っているからいいかと思った!
エルゴの抱っこ紐は使いやすいから購入したのではなく、「エルゴはみんなが使っているからなんとなく」で購入した人が多いんです!
日本人は欧米人に比べて、抱っこする時間が圧倒的に長いんだ。だから抱っこ紐選びは慎重にすることをおすすめします。
そんな、わたしも最初にエルゴ買った理由、それはみんなが使っていたから。
抱っこ紐はエルゴじゃなきゃみたいな思い込みがありました。
でも抱っこ紐アドバイザーとして勉強する中で、エルゴが100%ではないということを知りました!
もちろんエルゴにはみんなが絶賛するメリットや特徴もあります。
一方使い始めてから後悔するパターンも少なくありません。
そんな経験も踏まえてエルゴのデメリットについてお伝えいたします。
- 新生児には大きすぎて抱っこしにくい
- 背中バックルをするのが難しい
- 簡単に使える分、間違った使い方をしやすい
- 肩パッドがうきやすい
- おんぶが難しく、おんぶの位置も下になりやすい
- 荷物になる
エルゴには様々なシリーズがでていますが、現在出ているシリーズ(オムニブリーズ、アダプト等)の共通のメリットと、デメリットについてお伝えします。
エルゴのラインナップと各特長
現在、エルゴの抱っこ紐の主流商品はオムニブリーズ、オムニ360、アダプト、エンブレースの4種類になります。(2022年6月現在)
各商品のカラーも豊富でメッシュ生地のものなども数多く出ており、選択肢が多いのもメリットの一つです。それぞれの商品の特徴を紹介します。
OMNI Breeze (オムニブリーズ) | Adapt (アダプト) | Away (アウェイ) | Embrace (エンブレース) |
---|---|---|---|
4種類(対面、前向き、おんぶ、腰抱き) | 3種類(対面、おんぶ、腰抱き) | 2種類(対面、おんぶ) | 3種類(新生児対面、対面、前向き) |
SoftFlex™メッシュ | SoftFlex™メッシュ | メッシュ:ポリエステル 100% | ジャージ生地 |
新生児~4歳まで | 新生児~4歳まで | 首すわり生後4ヵ月〜36ヵ月 | 新生児~1歳まで |
3.2〜20.4kg | 3.2〜20.4kg | 5.5kg〜15.9kg | 3.2~11.3kg |
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エルゴオムニブリーズ
エルゴの最上位モデル。オムニブリーズの最大の特徴はソフトフレックスという優れた通気性を持つメッシュ生地を使用している点です。抱っこによるムレを軽減し親子の快適性に加え、あると嬉しい機能が詰まったモデルです。
- 新生児からインサート無しで利用可能
- 対面、前向き抱っこ、腰抱き、おんぶが可能
- 背中紐はクロス装着ができて負荷を分散
- ソフトフレックスメッシュ使用、柔らかい肌触り
従来モデルのごつさももかなり改良されています。
エルゴアダプト
エルゴ抱っこ紐の定番シリーズ。
オムニブリーズと大きな違いは、前向き抱っこができないところです。最上位モデルと同じソフトフレックスメッシュを使用で通気性がアップ。
- 新生児からインサート無しで利用可能
- 対面、おんぶが可能
- 背中紐はクロス装着ができて負荷を分散
- ソフトフレックスメッシュを使用、通気性アップ
前向き抱っこは抱っこ紐の専門家としてはおすすめしません。コスパよくておすすめ!
エルゴエンブレース
新生児に特化したエルゴの抱っこ紐です。
- 新米ママでも簡単に抱っこできる設計
- 密着できるので赤ちゃんが安心
ただ地厚なので、暑い日本の夏にはあんまり適しておらず、評判もイマイチ。
エンブレースについては以下で詳しく紹介しています!
エルゴの悪い口コミからみるデメリット
エルゴの良い点については、お店で試着すればたくさん教えてくれると思います。
一方悪い点についてはなかなか教えてもらえる機会はありません。
そこで今回は、エルゴを使って後悔した人の口コミなどの情報をもとに、エルゴのデメリットをあげました。
購入して後悔とならないために、参考にしてくださいね!
荷物になる
エルゴの抱っこ紐はかなり丈夫(頑丈)な作りです。かれこれ4年ほど使用していますが、全然痛んでいません。
一方で頑丈に作られているせいか、持ち運びの時にかなりかさばります。わたしは専用の布袋に入れていますが、いつもパンパンです。
もしエルゴを買うなら収納袋があった方がよいでしょう。
ただ収納袋はエルゴのオプションでは販売されていないので、自身で見つける必要があります。
重さも結構あるので、持ち運びは楽とは言いにくいです。
肩パッドがフィットしにくい
特に肩紐がゴツいので、なで肩のわたしの肩ではフィット感が少ないです。
写真でみると肩の下の方が浮きがちになっています。
クロス装着もできるのですが、することでさらに肩が浮きやすくなります。
肩幅の薄い女性にはエルゴの抱っこ紐がフィット感が少ないです。
パパ(身長170センチぐらい、体重70キロ)がすると、なんだかしっくりきます。
欧米スタンダードに作られているため、華奢な日本人には大きいんです。
オムニブリーズは前シリーズより肩ベルトが薄くなるなどかなり改良されましたが、そもそもがっちりしたつくりなので、やはり大き目です。
肩ベルトだけでなく、腰ベルトの太さも華奢な女性には太く使いにくい原因になっています。
実際エルゴの購入を悩む理由も「作りがゴツくて合わない」という口コミが多かったです。
口コミでも小さめの人には、「ごつい」というデメリットがかかれています。
後ろバックル
わたし自身は体がかなり柔らかい方です。
それでも後ろのバックルを留めるのに手が回らず少し苦労しました。
何回かしているうちに、体がほぐれてくるのでしょうか。楽にできるようになりました。
ただ、正しいつけ方をすればある程度後ろバックルははめやすくなります。
体の硬い人には大変だろうと思います。実際に装着に苦労した方の口コミです。
正しい後ろバックルの位置は肩甲骨(脇下のライン)あたり。これより上の位置で留めている人も少なくありません。
後ろバックルは、オムニブリーズになってバックルの形が改善されたことではめやすくはなりました。
とはいうものの、後ろに手をまわしてバックルを止めるのは結構大変。
後ろバックルがつらいという人には、前側バックルの、ベビービョルンやNUNAカドルクリックなどがおすすめです。
おんぶが難しい
「抱っこからおんぶにするのは曲芸師みたい」と口コミでつぶやく人もいるほど、おんぶにするのは訓練が必要です。
わたしは、二人目になってようやくおんぶができるようになりました。でも時には抱っこからおんぶに切り替えるときに落としそうになるなど危険も感じます。
「おんぶに使える」けれども、使えるようになるには練習が必要です!
またエルゴのおんぶの位置は、日本の抱っこ紐でおんぶする位置と異なりかなり低め。
高い位置だと、赤ちゃんの目線も広がるだけでなく、抱っこする人の負担も減ります。
口コミから伝わるようにエルゴのおんぶに悩んでいるパパ、ママは少なくありません。
装着に慣れる必要がある
特に赤ちゃんがふにゃふにゃの新生児期、赤ちゃんを抱っこして装着するには練習が必要です。
みんな簡単に抱っこしているから、簡単にできるものだと思うかもしれないけど、わたしはかなり練習したよ。その際、赤ちゃんを落としそうになり、怖いから座布団を下に敷いて頑張りました。
新米ママの中には、抱っこできたものの、なんか赤ちゃんが正しい位置に抱けないとか、悩んでいる人の口コミも少なくありません。
エルゴだから簡単にだっこできるというのは間違っています。
新生児に大きすぎて使いにくい
小さい時は顔が埋もれてしまうという悩みも口コミでよく見かけます。
最新のエルゴはインサートなしで、抱っこできるということで大変便利になりました。
とはいえ、赤ちゃんの体が小さいうちは、なかなかフィットさせるのが難しくコツが必要です。
3.2キログラムから対応していますが、胸ストラップや腰ベルトの位置の微調整をきちんとする必要があります。
小さめでうまれた赤ちゃんには早すぎる場合もあるの注意してください。
足がうっ血?
赤ちゃんの体型によっては、足がうっ血しやすいという口コミもありました。
赤くなるという悩みは私のほうにもよくきます。
長時間利用していると、こういう事態も起こる赤ちゃんもいるそうです。
最新のエルゴは又幅のサイズを調整できますが、この調整を正しくしていない人います。
最初にきちんと調整して正しく装着するとよくなることもあります。
残念ながら調整してもトラブルになることもありますが、これはエルゴの構造上抱っこ紐に赤ちゃんを合わせる必要があるから。。
抱っこ紐アドバイザーとしては、赤ちゃんが小さいうちは、スモルビやコニーのような抱っこ紐もよいでしょう。
冬のコートと併用が面倒
エルゴの上にコートとか羽織りをきると、肩がバブル期の肩パッドが入った服以上に「いかつく」なります。
正直見た目はおしゃれとはいえません。。。
またアウターの上にエルゴをすると、室内に入った時に抱っこ紐を外してアウターを脱ぐのがとても面倒です。
安全面のためアウターの上にコートを着ることはNGです。
コートに関する口コミはたくさんあり、ママたちの悩みどころです。
値段が高い
エルゴはしっかりとした作り、また多機能なので他のメーカーの抱っこ紐に比べると値段はお高めです。
ベビー用品は他にも用意しなければいけないものがたくさんあるので、「抱っこ紐だけで3万円以上!」と悩む口コミも多かったです。
エルゴを買うならアダプトがおすすめです。
正直前向き抱っこは抱っこ紐アドバイザーとしてはおすすめしていません。
前向き抱っこがないだけで、値段もオムニブリーズより安く購入できます。
間違った装着をしている人が多い
エルゴで肩や腰が痛いという口コミも多いです。
街でエルゴを使っている人を見ると、腰ベルトは骨盤の方へ下がっていて肩紐が長く緩めにしている方が多い印象です。
赤ちゃんが下へさがり、よけい重たくなっているので肩や腰への負担を感じたり赤ちゃんの安全にも問題があります。
赤ちゃんのおでこにキスできるぐらいの高さで抱っこするのが本来の位置です!
エルゴは機能が豊富な分、調整をきちんとしなくてはいけません。
抱っこ紐アドバイザーとしてレクチャーする際、多くの方が足の位置の調整などしたことがない、調整方法知らなかったということが多いのにびっくりしました。
特に前抱き抱っこと、対面抱っこの足の開く位置を同じで使っている人もいて危険に感じました。
機能が豊富だからこそ起きるデメリットです。
エルゴのメリット
エルゴの悪い口コミを見ましたが、やはり人気のエルゴ。
良い口コミからエルゴにしかない機能や便利さなど、エルゴ人気を支える納得の理由もまとめました。
負荷分散にすぐれている
エルゴユーザーや口コミをみて圧倒的に多いのが、肩や腰が楽というコメント。
クッション入りの肩ストラップと幅広の腰ベルトで赤ちゃんの重みを分散し、長時間の抱っこでも疲れないとの口コミが多かったです。
正しく装着することでかなり抱っこする人の負担を減らすことができます。
正しく抱っこできないと負担が増えるので注意してください。
安全性が高く転落などの危険が少ないので外出時にも便利
エルゴは日本独自の安全基準「SGマーク」を取得しています。
基本的にはキャリータイプの抱っこ紐ということで、装着をきちんとすれば転落事故などを防ぐことができます。
バックルなどの作り、縫製にも安心感があります。
長い期間使える
エルゴオムニブリーズ、アダプトなどのの魅力のひとつが「新生児から使える」こと。
新生児期はあっという間ですが、検診や予防接種など外出の機会も多いですよね。
また、エルゴの対応月齢は0〜48ヶ月!体重は3.2〜20.4キログラムと新生児期〜幼児まで使える使用です。
色々な抱き方ができるので、一つのエルゴで長い期間使えるのが購入の決め手という口コミが多いのも納得です。
新生児の頃は大きすぎて使いにくさも感じるけど、特に1歳前後では非常に使いやすく重宝します。
パパとママの併用が楽
ママだけでなくパパからも支持されるエルゴ。
もともと欧米向けに作られているので、体つきがしっかりしたパパの方が装着した時にしっくりくるようです。
またシックなカラーやメッシュ素材など、男性も使いやすいデザインも人気の理由でした。
作りがしっかりしている
さすがに世界的に有名なブランドだけあって、エルゴって本当に丈夫なんです。
兄弟で使えるのはもちろん、お友達や親戚などに譲って使われる方も少なくありません。
特にワンオペで家事をする時も「抱っこしながら」というママには、抱っこ紐はなくてはならない育児グッズ。
毎日使う方がほとんどなので、丈夫なのは大切なポイントです。
ただ中古品を購入するのは前の人がどのような使い方をしていたかわからないのでおすすめしません。
前向き抱っこができる
「前向き抱っこがしたいからエルゴを選んだ」とい口コミも多かったです。
他のメーカーでも前向き抱っこできるタイプはありますが、エルゴは腰ベルトでしっかり支えるし赤ちゃんの足幅も調整できる点で、使いやすいと評判です。
確かに前向き抱っこは人気ですが、本来は赤ちゃんの体勢的に良くないのと、刺激が強くなるという点で、あまりお勧めできない点だけ覚えていただければと思います!
どうしても前向きがという場合は、毎回前向きではなく、動物園や公園などのお出かけの時ぐらいで限定して使うようにしてください。
まとめ
エルゴのデメリットや良い口コミからエルゴ向きの方、向いていない方をまとめました。
エルゴが向いてる人
- 肩や腰の負担を軽くしたい方
- パパとシェアして使いたい
- 新生児期から幼児まで長く使いたい
- 抱っこでの外出が多く安全に使いたい
エルゴが向いていない方
- なで肩の人
- 小柄な人
- 体が硬くて肩の後ろに手が回らない人
- 車やベビーカー移動がメインで抱っこ紐はサブ的に持ち歩きたい人
エルゴには紹介したデメリットもありますが、全ての人にとってデメリットというわけではありません。
抱っこ紐は体に直接取り付けるので、体格や体質などによって感じ方の個人差が大きいんです。
大人気のエルゴですが口コミからわかる様にデメリットも人それぞれなので、周りが使っているからという理由で買うと後悔することもあります。
特にエルゴはお値段も高めなので、デメリットを理解した上で購入するのがおすすめです。
日本人は抱っこやおんぶをしている時間が欧米人に比べて圧倒的に長いから、時と場合によって抱っこ紐を使い分け親子の負担を減らす方法もひとつです。
子どもと距離が近い大切な時期に使う抱っこ紐なので、自分に合ったものを選び触れ合う時間を楽しんでください。
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