こんにちは!抱っこ紐アドバイザーのYukariです。
今回は、人気の「前バックルタイプ(前開きタイプ)の抱っこ紐」を比較してみました。

後ろバックル苦手という方で悩んでいる方必見です!
この記事では、ママたちからの支持が高い
- アップリカ「ラクリス」
- ベビービョルン「ハーモニー」
- ヌナ「CUDL(カドル)クリック」
この3つの抱っこ紐を、実物を比較しながらで細かく見ていきたいと思います。
詳しくはこちら


フロントバックル(前開きタイプ)ってどういうもの?


「前開きタイプ(フロントバックル)」とは、装着や赤ちゃんの抱き下ろしが正面から行える抱っこ紐のこと。



後ろバックルだと体が硬い私には手が届きにくくて不安



初めての抱っこでも比較的簡単に抱っこできるのが特徴だよ!
背中に手を回して留めるタイプと違い以下のようなメリットがあります。
・ 自分ひとりでも着脱がラク
・赤ちゃんの抱き降ろしが簡単
・寒い時期でもコートの中で対応しやすい
・おんぶが安全で簡単にできる
後ろバックルが苦手だからという理由で前側にバックルのあるタイプを選ぶパパ、ママは少なくありません。
3つのモデルの基本スペック比較表


以下は、前開きバックルのタイプ(フロントバックルタイプ)の抱っこ紐の主な仕様をまとめた比較表です。
項目 | アップリカ ラクリス | ベビービョルン ハーモニー | ヌナ カドル(CUDL) クリック |
---|---|---|---|
対象月齢 | 生後14日〜36ヶ月(15kg) | 新生児〜約3歳(15kg) | 新生児〜16kg |
対面抱っこ | 4カ月〜36カ月(15kg) | 約4ヵ月~24ヵ月 (~13Kg)まで | 4ヶ月頃(首すわり後)〜24ヶ月頃(体重13.5kg)まで |
抱き方の種類 | 4通り(対面・前向き・おんぶ・腰抱き) | 4通り(対面・前向き・おんぶ・腰抱き) | 4通り(対面・前向き・おんぶ・腰抱き) |
装着方式 | フロントバックル式 | フロントバックル | フロントマグネットバックル |
日よけ | 有り | 無し | 有り |
腰サポート | 腰らくサポートEX | – | – |
ウエストベルト適応サイズ | 60~138cm | ヒップサイズ 約67〜160cm | 約60~145cm |
本体重量 | 約869g (首マモール約19g、ハイポジションシート、約58g) | 約892g | 1Kg (付属品あり1.25kg) |
特徴的な機能 | 首マモール/ | フィット調整が簡単 | ポーチ付き, 風よけカバー |
価格帯 | 楽天で価格をみる | 楽天で価格をみる | 楽天で価格をみる |



いやあ~正直比較してもどれがいいかわかりにくい



そうですよね。。形はほぼ一緒だし使い方も一緒なので、文章で表現するのはどうしても難しいです。
詳しく知りたい人はぜひ動画もチェックしてみてください。
抱き方別適応体重や月齢
次にもう少し、各抱き方による適応体重や月齢を見ていきたいと思います。
ちなみに、エルゴなど後ろバックルタイプでは、対面抱きでも36ヶ月(約20kg)まで対応可能なモデルもあります。
前開きタイプの多くは24ヶ月までが限度なので注意が必要です。



説明では36カ月まで使えますと聞いたけど、実際細かくみたら36カ月はおんぶを含めての期間っということはよくありるので注意です。
アップリカ ラクリス | ベビービョルン ハーモニー | ヌナ カドルクリック | |
---|---|---|---|
新生児対面抱き | 生後14日~4ヶ月頃(3.2kg~7kg) | 新生児~約4ヶ月 (3.2kg~) | 新生児(体重3.5kg)〜4ヶ月(首すわり前・体重7kg)まで |
対面抱き | 4ヶ月~36ヶ月頃(7kg~15kg) | 約4ヶ月~約24ヶ月(~13kg) | 4ヶ月頃(首すわり後)〜24ヶ月頃(体重13.5kg)まで |
おんぶ | 4ヶ月~36ヶ月頃(8.6kg~15kg) | 約6ヶ月~約3歳(6.5kg~15kg) | 9ヶ月頃(体重11kg)〜36ヶ月頃(体重16kg)まで |
前向き抱き | 7ヶ月~24ヶ月頃まで(7kg~13kg) | 約5ヶ月~約15ヶ月(6kg~11kg) | 6ヶ月頃(体重9kg)〜24ヶ月頃(体重13.5kg)まで |
どのモデルもブースターを使えば新生児から使えますが、退院時の抱っこには少し体重が足りないケースもあります。



退院時には使えないケースもあるんだね。。
一方、2歳過ぎの対面抱っこが必要かどうかは、ライフスタイルによって異なります。
ずっと抱っこという生活ではなくなり、自分で歩きたがる子も増えてきます。
2歳頃は歩けるけれど、旅行や長時間の外出時にはまだ抱っこが必要なタイミング。
ライフスタイルにあわせて、この時期には抱き降ろししやすいセカンド抱っこ紐を購入するなどするのも一つの方法です。
使いやすさの比較
次に抱っこ紐としての装着のしやすさや、赤ちゃんの姿勢、負担感などをみていきます。
私の実際に使った感じや、口コミをもとに評価をしています。
アップリカ ラクリス | ベビービョルン ハーモニー | ヌナ カドルクリック | |
---|---|---|---|
装着のしやすさ | バックル、ショルダーベルト使いやすい | バックル、ショルダーベルト使いやすい | 脱ぐとき、ショルダーベルトを外しにくい |
赤ちゃんの 姿勢 | 良い姿勢に | 体型がぴったり合えば足も背中ものばされて快適な姿勢と言い難い | 背中に力が入り、のばされやすい |
抱っこする人の負担感 | 肩に負担がかかる | 体重分散にすぐれいている | 体重分散にすぐれいている |
フィット感 | 小柄な人でも使いやすい | 小柄な人でも使いやすい | 大柄な人に使いやすい |
では詳しく見ていきましょう。
装着のしやすさ
前開きで、フロントバックルということで、この3つの抱っこ紐は基本的な抱っこの方法は同じです。
後ろバックルではないので、体のかたい人でも安心できます。
また装着手順も同じです。
一方で、装着や着脱、バックルやショルダーベルトの使いやすさは少し違いがあります。
- ラクリス:3つの中では一番ショルダーベルトなどの調整が楽
- ベビービョルンハーモニー:ショルダーベルトは引き締めやすく、使いやすい
- カドルクリック:磁石で簡単にバックルがとめられる、ショルダーベルトを緩めるのが背中の後ろの方にあり、やりにくい
この中で注意しなくてはならないのが、
カドルクリックの、ショルダーベルトを緩めにくいという点です。
ショルダーベルトを緩めて抱っこ紐を脱ぐ必要があるのですが、そのバックルの位置が体型によっては後ろの方にいってしまい、緩めにくいというデメリットがあります。
新生児抱っこの姿勢


新生児にとって、抱っこ紐の中で、正しく快適な姿勢をキープしてあげれるかは非常に大事なことです。
残念ながら前開き、フロントバックルタイプの抱っこ紐は、どうしても、足が下にぶらんと下がり、背中も延ばされて、赤ちゃんにとって快適な姿勢が構造上取りにくいのがデメリットとなります。
ベビーウェアリングアドバイザーとして、この3つの抱っこ紐は、赤ちゃんの快適な姿勢の角度からは、おすすめはできないのが実情です。



M字の足の形もとりずらく、赤ちゃんの立場からだとちょっと。。。というのが多いかな。
とはいえ、あえてこの中からということであれば、下のような評価になります。
- ラクリス:「首マモール」で首すわり前をしっかり支える構造。3つの中では足の形に注意して設計されている感があるが、調整機能乏しいため、M字の足の形にならない場合も
- ハーモニー:背中がのばされ、足も下に下がり、一番安定した体型がとりにくい
- カドルクリック:赤ちゃんの背中部分に力が入り、やすく、背中がのばされがち
とはいえ、各メーカーさんもきちんとテストをしていますし、多くのユーザーが使って安全が実証されており、これをつかうと股関節脱臼につながるというわけではありません。
ベビーウェリングの観点からみると、これらの抱っこ紐で抱っこした場合、
赤ちゃんの自然な姿勢をキープできていません。
赤ちゃんが泣き止まない、抱っこ紐を嫌がる、一部の子供の股関節に悪影響がある場合があるかもしれない、ということだけ留意しましょう。


抱っこする人の腰・肩への負担
抱っこする人への負担を見ていきたいと思います。
ラクリスは腰楽サポートでしっかり腰をサポートするつくりではあるのですが、赤ちゃんの抱っこ位置が他の抱っこ紐より低めです。


そのため抱っこするパパやママの肩への負担がかかりがちです。



長時間抱っこすると肩が痛くなりやすいという口コミがあります。
- ラクリス:腰らくサポートEXで骨盤をしっかり支える構造。ただし、低めの位置に抱く設計なので肩に負担がかかりやすい。
- ハーモニー:全体に負担を分散できる構造
- カドルクリック:かなりしっかりした構造で負担を分散
その他二つの抱っこ紐は、負荷を分散できる構造になっています。


フィット感
抱っこ紐を使用したときフィットした感覚は、抱っこ紐と体型がマッチしているかにも関わらるので、人によりそれぞれのところもあります。
ただ、日本人の女性の平均的な体型だと、海外のものだとフィットしにくいものもあります。
ラクリスやベビービョルンハーモニーは比較的細見の方小柄な方でもフィットしやすいです。
一方、ヌナカドルクリックはごつくて大きいため体の大きい方には使いやすいかもしれませんが、細身の方や小柄な方にはフィットしにくいかなっと思います。


持ち運び、重さなど、その他の機能について
赤ちゃんが小さいと、荷物もたくさん。
そんな中で抱っこ紐の重さや持ち運びのしやすさなども、抱っこ紐を選ぶときのポイントになります。
以下違いを見ていきましょう。
アップリカ ラクリス | ベビービョルン ハーモニー | ヌナ カドルクリック | |
---|---|---|---|
本体の重さ | (首マモール19g) | 約869g約892g | (付属品含め1.25kg) | 約1kg
ショルダーベルトをまとめる ゴム | 有り | 無し | 有り |
持ち運び | 簡単にまとめられる | まとめるベルトつきで、何もなし | 大きくて重い | 袋はあるが
その他オプション | よだれカバー 持ち運びにまるめられる フードカバー | なし | ポーチつき よだれカバー 日よけフード 風よけカバー |
持ち運びやすさと重さの比較
持ち運びについては、
ラクリスが一番持ち運びはしやすく、重さも軽くなります。
特に抱っこ紐をしたまま、子供を降ろすと、ダランと抱っこ紐が下がりますが、それをウエストのところでしばってまとめてくれます。


ベビービョルンはまとめられないので、袋などにいれて持ち運ばなないと、抱っこ紐がバラバラして持ち運びしにくいです。
ヌナカドルクリックは収納袋はついてますが、重くてごついので、持ち運びは大変でしょう。



持ち運びという点ではラクリスが一番よいです!
ショルダーベルトをまとめられる機能
抱っこ紐のショルダーベルトなどのベルトの端をみると小さなゴムが付いていることがあります。
知らない人もいるのですが、
これは長すぎるベルトをまとめるゴムです。
ラクリスと、カドルクリックにはこのゴムついているのですが、残念ながら、ベビービョルンにはついていません。
ベルトが長すぎる、まとめられずに不便という声もあります。
小物機能、その他便利ポイント
日よけの帽子はベビービョルンハーモニーにはついていません。
日差しが強い日には、帽子をかぶるか、親が日傘をさしてあげる必要があります。



豆知識としてベビーウェアリングの考え方として抱っこ紐の日よけの帽子で頭全体を覆ってしまうことは、換気の観点からあまりお勧めしていません。
カドルクリックには、赤ちゃんの抱っこ紐の背あてを覆うカバーがついていて、寒さよけ、風よけ、雨除けにもなります。
デザインと見た目


デザインについては以下になります。



見た目すっきりしているのはベビービョルンハーモニーだな。。
- ラクリス:シンプルで実用的。小柄な方にもフィットしやすい。
- ハーモニー:北欧風の洗練されたデザイン。ショルダーベルトを束ねるゴムがないのがすっきりしない
- カドルクリック:見た目はごつめだが、がっちり体型のパパには好評。小柄な人には大きすぎる場合も
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