抱っこ紐アドバイザーのYukariです。
ヒップシートは、腰ベルトに赤ちゃんが座る台座がついているタイプの抱っこ紐。
腰ベルト単体でも使うことができるので、歩き始めたお子さんにはとても便利。
2歳の子を普通に抱っこすると腰や肩が痛くなってしまって。。。
そんなママは肩や腰の負担を軽減できるヒップシートを使ってみて!
でも、ヒップシートって腰がつらいっていう口コミも聞いたけど。
そうだね、長時間の場合は避けた方がいいかも。でも短時間なら腰痛の人でも比較的楽に抱っこできるヒップシートがあるよ。今回はそれも含めて紹介するね!
最近では様々な種類のヒップシートが販売、どれを購入するとよいのか迷いがちです。
そこで、今回はヒップシートの選び方とおすすめのヒップシートについてお伝えします。
- 自分にあったヒップシートを知りたい人
- 子供が歩き始めて、抱っこと歩くを繰り返し始めた
- 子供が2歳過ぎても抱っこする機会が多い
- 腰や肩に不安がある人
- ヒップシートを使った方がよいか悩んでいる
ヒップシートの選び方4つのポイント
同じように見えるヒップシートでも、メーカーによってかなり使い心地に差がでることはご存知ですか?
抱っこ紐メーカーによりそれぞれ違いがあり、使いやすさやが異なります。
特に腰痛持ちの人にとっては、ヒップシート選びはとても大事。
体にあうものを選べば負担を軽減してくれますが、あわないとさらに腰に負担がかかります。
そこで、ヒップシートを購入する際にはどのような点に気をつければよいのでしょうか?
4つのポイントを紹介します。
台座が大きすぎないものを選ぶ
台座が大きすぎると、赤ちゃんを抱っこした時にヒップの部分が余ってしまいます。
上の写真の赤丸の部分は2歳半の子を抱っこした写真ですが、大きな子供でもこれだけ台座(ヒップシート)の後ろに空間が余ってしまっているのがおわかりでしょうか?
そうすると、赤ちゃんの姿勢を保ちにくくなるので、台座は大きすぎないものがおすすめです。
ショルダーを使う場合は赤ちゃんが小さいと後ろ部分があまり、お尻がずり落ちるため、使いにくい可能性があります。
台座とショルダーの部分がぴったりとしていた方が、子供の体勢がしっかり固定されるために赤ちゃんも抱っこするパパ、ママもお互い楽に抱っこできます。
うちの娘は、ヒップシートに座らせると後ろにどんどんお尻をずらす癖があり、正直小さい頃は使いにくかったです。
小さいうちは、台座が大きすぎることもあるので注意してくださいね。
尚、2歳以降の子供に使う場合は、子供の体型も大きくなり、台座の大きさはあまり気にしなくても大丈夫なことが多いです。
滑り止めがついているものを選ぶ
ヒップシートを選ぶ際は、滑り止めがついているものを選びましょう。
滑り止めによって赤ちゃんのお尻が安定し、正しい姿勢を保つことができます。
滑り止めがついていない場合、赤ちゃんが滑りやすく、ずり落ちる危険性もあるのでやめておいた方が良いです。
長時間使う場合はショルダー付きがおすすめ
長時間使う機会が多い人はショルダーが付いているヒップシートを選ぶと良いでしょう。
その理由は、
子どもが寝てしまったときに体を支えるのを補助してくれて、パパやママへの体の負担を軽減できるからです。
台座のみで使用すると、子どもが寝てしまった時両手でしっかり支えなければなりません。
また、台座のみの場合は腰だけに負担がいってしまいますが、ショルダーがあれば肩と腰に負荷を分散させることができます。
ショルダーにはシングルタイプとダブルタイプがあります。
ヒップシートによってどちらかを選択できたり、最初から決まっているものもあります。
シングルタイプは持ち運びに便利ですが、ホールド力は少な目。
ダブルタイプはしっかり支えられますが、荷物になる点がデメリットです。
赤ちゃんの月齢や使う時間などを考慮して選びましょう。
腰痛持ちの人は、肩で腰の負荷を軽減できるダブルショルダーがおすすめですよ。
ショルダーのシングルかダブルが良いかは、以下記事で詳しく紹介しています。
腰痛持ちの人は腰ベルトがしっかりしているものがおすすめ
腰痛持ちの人がヒップシートを使う場合はできるだけ腰ベルトがしっかりしているものがよいでしょう。
- 腰ベルトが太め
- ふにゃふにゃしておらずしっかりとした作り
この2点を意識するとよいでしょう。
腰ベルトが太めでしっかりしていることで、腰回り全体で体重を分散するため腰への負担も軽減できます。
ヒップシートによっては、腰ベルトがコルセットの役割をしてくれるものがあります。
腰痛用のコルセットは腰を支えるような作りになっています。そんな腰ベルトだと腰の負担を軽減でき最適です。
ベルトの長さに注意
細身の人、体格の良い人はベルトの長さにも注意が必要です。
一般的な体形の人は問題ないことがほとんどですが、細身の人にはベルトが長すぎてベルトが巻きにくいことや、
体格の良い人は長さが足りないということも0ではありません。
オンラインなどで購入する際は、購入時にベルトの長さにも注意すると良いでしょう。
ヒップシートはいつからからいつまで使える?
ヒップシートの対象年齢はメーカーによってそれぞれ異なります。
一般的にはいつ頃から使い始めるのが良いでしょうか?
多くのメーカーは腰座り以降は可能としていますが、抱っこ紐アドバイザーとしてはしっかり歩くことができる1歳以降がおすすめ。
その理由などについてお伝えします!
多くのメーカが腰座り以降(4-6カ月以降)を推奨
多くのメーカーが赤ちゃんの腰が座る7ヶ月頃から3歳頃までを対象年齢としています。
適応体重は15kg〜20kgまでとなっているものが多いです。
大きめのお子さんの場合は、3歳で15kgを超えてしまうこともあるので、20kgまで使えるものを選ぶことをおすすめします。
また、商品によっては新生児から使えるものもあります。
ただその際は、ヒップシートの部分をオプションの腰ベルトに付け替えて対面抱っこのように使用したり、インサートを使って使用します。
新生児には、ヒップシートを授乳時のサポートとして使う方法もあります。またオプションのベルトを付けて普通の抱っこ紐のように対面抱きで使ったりすることができますよ。
ヒップシートは1歳以降の使用がおすすめ
ヒップシートは腰すわり時期から使えますが、
抱っこ紐アドバイザーとしては、しっかり足で歩けるようになった1歳以降がおすすめです。
その理由は2つ。
- 座りはじめの頃は腰がしっかりしていないので、赤ちゃんの股関節や腰に負担がかかる
- 赤ちゃんと密着できず、赤ちゃんの体が安定しなく、安心感を与えられない
赤ちゃんにとって足のM字の形は股関節に負担をかけない一番よい姿勢です。
ヒップシートでは赤ちゃんに優しい足の形がとれないため赤ちゃんの股関節に負担をかけやすくなります。
特に歩き始め前までは関節が柔らかいため、できれば関節に負担をかけないような抱っこ紐が望ましいと考えられています。
また、ヒップシートは台座が大きいため赤ちゃんと密着できません。
腰がしっかりすわっていないうちは、お座りしても安定しないように、ヒップシートの上でも同じように安定できません。
1歳ぐらいまでは、赤ちゃんとパパ、ママが密着することで安定して赤ちゃんを支えてあげるのが大事になります。
実際、ヒップシートは抱っこと歩くを繰り返す1歳以降の方が使いやすいと感じます。
また体重が重くなってくる1歳以降に、とショルダーベルトと台座の併用で抱っこが非常に楽にできるという点でもおすすめです。
1歳前の長時間の抱っこの場合は、ヒップシートではなく、普通の抱っこ紐で足がM字になるように抱っこする方が赤ちゃんのためにもおすすめです。
ヒップシートのメリット・デメリットを詳しく知りたい方は以下のサイトも参考にしてくださいね!
腰痛持ちでも楽に使えるおすすめヒップシート
ヒップシートを使う際に心配になるのが腰への負担。
腰痛持ちの人でも楽に使えるヒップシートを紹介します。
実際にわたしも様々なヒップシートを試した経験からおつたえします!
ミアミリー
ミアミリーはスイスで生まれ、世界35カ国以上で愛用されているブランドです。
「育児腰痛」に悩んだママが創った抱っこ紐というだけあり、抱っこの負担を大幅に軽減された設計になっています。
特に腰ベルトは幅広で、体幹で支えることによって腰の負担を減らしてくれるんです。
まさにコルセットのような感じなので、腰痛持ちの人にはおすすめですよ。
コルセットのようにしっかり支えてくれるから腰痛持ちはこれ一択!というぐらい楽。
日本で購入できるミアミリーは「正規輸入品」と「並行輸入品」の2種類あります。
ただし、並行輸入品は安く購入できる場合がありますが、ヨーロッパ人向けの商品のため、小柄な人には合わない場合があるので注意してください。
一方、正規輸入品は日本人向けに改良されたものとなっています。
対象年齢 | 4ヶ月〜20kg |
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重さ | 820g |
ショルダー | ダブルショルダー |
抱っこの種類 | 対面、前向き、おんぶ |
対応ウエスト | 約55~105cmに対応 |
ベビーアンドミー
ベビーアンドミーのヒップシートは、日本製の抱っこ紐。
抱っこする人が快適な姿勢を保てるように設計されており、肩や腰の負荷を軽減しています。
また台座のクッションも、抱っこの負担を減らす仕組みになっています。
腰に不安がある人にもおすすめのヒップシートです。
ベビーアンドミーのヒップシートはONE-SとBELK-S、Berenの3種類。
ONE-S(ワン・エス)はベビーアンドミーのヒップシートキャリアのスタンダードタイプです。
本体の重量が720gで、ヒップシートキャリアの中では最軽量クラスとなっています。
一方、BELK-S(ベルク・エス)は、firstパーツを使うことで新生児からの抱っこが可能に!
腰ベルトタイプとヒップシートキャリアを成長に合わせて切り替えて使うことができます。
2024年発売のBerenはBELK-Sの後継モデルで、ヒップシート内に収納ができるようになったのがポイントです。
今後Berenが主力商品となっていきます。
対象年齢 | 4ヶ月〜20kg(オプション使用で新生児から可能) |
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重さ | 800g |
ショルダー | ダブルショルダー |
抱っこの種類 | 対面、前向き、おんぶ |
対応ウエスト | 58~124cm |
収納力で選びたい人におすすめヒップシート
台座部分が大きいヒップシート。
台座下の部分に収納があると、ヒップシートだけでちょっとしたお出かけにも出れて便利ですよね。
台座の下が空間があるものとないものがあるよ。台座の下に空間があると収納力があがります。
ただし、台座は全体にスポンジが入っている収納がないタイプの方が負荷分散力があがります。
収納をとるか、負荷分散をとるかということだね!
ハグラクプラス
折りたためる台座+収納力のあるヒップシートといえば、ハグラクプラスがおすすめ。
しかもハグラクプラスは折りたためるヒップシートという特性を持ちながらも、腰への負担、圧迫感に配慮しているので、折りたためるヒップシートの中でも負担感が少ないヒップシートです。
収納は、ミルク瓶やおむつ、おむつ拭きなども入れられ、カバンなしでお出かけができること間違いなし。
収納力+コンパクトさで選びたいならハグラクプラスがおすすめです。
対象年齢 | 3ヵ月~36ヵ月頃まで |
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重さ | 約960g |
ショルダー | ダブルショルダーベルト付属(取り外し可) |
抱っこの種類 | 授乳抱っこ、対面、前向き、おんぶ |
対応ウエスト | 58~110センチ |
タッシュベビー
タッシュベビーはアメリカ生まれのヒップシートです。
ヒップシート単体に特化した商品のため、ショルダーベルトはありません。
タッシュベビーのすごいところは驚きの収納力!
おむつ、着替え、財布、携帯などなどたくさん入ります。また、おもちゃをひっかけるためのストラップもついているので便利です。
収納力で選びたい人に、おすすめのヒップシートです。
対象年齢 | 3.6kg〜19.8kg |
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重さ | 約450g |
ショルダー | なし |
抱っこの種類 | 授乳抱っこ、対面、横抱き、前向き |
対応ウエスト | 約60cm~112cmまで装着可能 |
テスラベビー DaG3
テスラベビーでは折りたためるヒップシートDaG1や、収納型のタイプのDaG3など、便利なヒップシートを展開しています。
収納力を求めるならテスラベビーのシリーズはおすすめの一つです。
対象年齢 | 4ヵ月~48ヵ月(授乳の場合は新生児から) |
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重さ | 約670g |
ショルダー | シングルショルダー |
抱っこの種類 | 授乳抱っこ、対面、横抱き、前向き |
対応ウエスト | 60cm~110cm |
静音仕様が特徴のヒップシート
ヒップシートは腰をしっかり安定させるために大きなマジックテープがついています。
外す時にベリベリと大きな音がしてしまい、寝ている子どもが起きてしまうなんてことも。
寝かしつけに便利な静音仕様のヒップシートは以下になります。
ポグネー MAX
ポグネーは韓国生まれのベビーキャリア専門ブランドです。
ポグネーのヒップシートの最大の特徴は、取り外すときマジックテープを使っていないので静かに取り外せること。
またポグネーマックスは、4Way仕様で、組み合わせすることで、新生児期から大きくなるまで使用することができるマルチタイプの抱っこ紐となっています。
1つの抱っこ紐で長く使いたいという人におすすめの
対象年齢 | 14日(ベビーラップ使用時)〜36ヶ月(20kg)まで |
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重さ | 組み合わせ次第 |
ショルダー | ダブルショルダー |
抱っこの種類 | 新生児、対面、前向き、おんぶ |
ショルダー収納ができるタイプ
ショルダーがあると便利ですが、持ち運ぶ時にかさばってしまうのが悩み。
そういう人には、ショルダーも台座下に収納できるヒップシートがおすすめです。
ポルバン
ポルバンは「ラッキーインダストリーズ」という日本のメーカーが開発したヒップシートです。
ヒップシート単体なので、腰に巻くだけのシンプルな装着で使用可能。
ショルダーパーツはシングルとダブル共に別売りで販売しています。
ポルバンの良いところは、シングルショルダーでもダブルショルダーでもヒップシート部分に収納ができるところです。
ただ、ショルダーだけで台座下の収納はパンパンになるので、ショルダーを収納した場合他の荷物は入りません。
ショルダーがあるとかさばりやすいですが、これならコンパクトに持ち運ぶことができますね。
ポルバンのヒップシートは2種類ありますが、購入するなら新型のポルバンアドバンスがおすすめ。
腰への負荷を軽減したり、赤ちゃんがずり落ちにくかったりなど機能が充実しています。
対象年齢 | 腰がすわる頃(7ヶ月)〜36ヶ月(15kg) |
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重さ | 480g〜(素材による) |
ショルダー | シングルショルダー、ダブルショルダー(別売) |
抱っこの種類 | 対面、前向き、腰抱っこ |
対応ウエスト | 62cm~105cm |
まとめ
今回はヒップシートの選び方とおすすめのヒップシートを紹介しました!
後悔しないヒップシートの選び方をまとめると以下。
- 台座が大きすぎないもの
- 滑り止めがついているもの
- 長時間使う場合はショルダーつきのもの
- 腰痛持ちの人は高性能のものを選ぶ
- 1歳以降に購入がおすすめ
今回紹介したヒップシートは、なるべく体への負担が少ないことで口コミ・評価の高いものを選んでいます。
ぜひ自身にぴったりのヒップシートを選んでくださいね。
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